リハスタ、バンド、音作り!これからバンドを始める人たちへ「リハーサルスタジオでのモニター環境を整えよう」
春、新学期のシーズンですね。卒業したり入学したりと節目の時期、春からバンドを始めたい!なんて人も多いかと‥そこでリハーサルスタジオの利用方法をお話してみたいと思います。
バランスの良い音作り
一番大切なのは全体のバランス!今回は各機材の使い方を掘り下げるよりも使い方の初歩的なアドバイスとバンドのバランスに絞りたいと思います。それぞれの使い方は各パートの人がそれぞれに調べたり、追求するのも楽器の醍醐味ですからね!
PAミキサー
先ずはマイクを繋げなければいけません。大半のリハーサルスタジオのミキサーには画像のように色々と記載があります。
こちらのスタジオは特に親切ですね(笑)
このようにマニュアルがあったりも。わからなかったら店員さんに聞いてみましょう。このような気配りや店員さんの対応もスタジオ選びのポイントになるかも知れませんね。
マイク
通常スタジオではカラオケやスピーチで使うようなスイッチの付いたものではなく、スイッチの無いダイナミックマイクが使用されます。
この場合繋いだ瞬間に音が出てしまいます。繋ぐ際にはミキサーの音量が0になってる事を必ず確認しましょう。音量を上げる際は床などには置かず手で持つかスタンドに設置します。音が出るか確認する時、叩いてはいけません!声を出してみましょう!
など、PAシステムやスピーカーはデリケートな機材なので少しだけ気をつけましょう。そして、声を出す時は「チェックワンツー」などは必要ありません。それは音響の仕事をされてる方の仕事なので(笑)プレイヤーの方は実際に歌う時の大きさで声を出してください。その音量と各パートの音量を比べながらバランスを作ります。
モニター環境
部屋によっては天井から吊るされていたり
スタンドで高い位置に設置されている
というメインスピーカー以外にもモニタースピーカーが設置されてる場合があります。足下やドラム横にあります。
足下の方はフットやコロガシなんて呼ばれます。こちらは是非活用しましょう。
ポイント
自分の声が聞こえにくい場合、やみくもに音量を上げる前に、スピーカーと自分の位置を確認しましょう。おっとその前に!スピーカーにマイクの頭を向けるとキーンとハウリ、こちらも機材に負担をかけてしまうので気をつけましょう。
さて、スタジオに設置されているスピーカーは主に2wayといい、高音を出すツイーターと低音を出すウーハーの2つのスピーカーユニットの組み合わせで出来ています。
縦の場合は上ツイーター、下ウーハー。
横の場合は外ツイーター、内ウーハー。みたいな感じで。
高音と低音がセパレートされてる?そうです。スタジオ内でそこまで距離が取れない状況だと、自分の耳の位置とスピーカーの位置で聞こえ方が変わるのです。ツイーターとウーハーの境目が自分の耳の位置に!というのが理想ですが、天井やスタンドに設置されているものはある程度向きなどは調整出来ても、限界もありますしスタンドの高さを変えるのは大変危険なのでやめましょう。フットモニターがあれば
こんな感じで聞こえやすい位置を探してみましょう。
各パート
ドラム
リハーサルスタジオにはドラムが設置されていますので安心してください。とりあえずはスティックだけ持参して行けば演奏出来ます。※用途によっては意図的に設置して無い部屋もあります。
それぞれが細かく稼働し調節出来るので、自分にあったセッティングを研究してみてください。好きなドラマーのセッティングを真似てみたりとかも面白いと思います。
モニター環境でお話したようにドラム横にもモニターがあれば是非活用しましょう。慣れないうちは慌ててセッティングし、空のケースをモニタースピーカーの前に置いてしまったり、上着などをスピーカーにかけてしまったりという状況を見たことがありますが、まわりを整理し環境を整える事も大切ですね。メンバーの音がしっかり聞こえる状況を意識しましょう。
このようにドラム付近に小さなミキサーが用意してあったり、受付で貸し出してたりしているスタジオが多いと思います。クリックを聞きたい場合など非常に便利です。使い方がわからなければ迷わず店員さんへ!
ベース
ベースアンプは、このように縦長の作りが多く、比較的自分の音は聞きやすいはずです。
本体にキャスターが付いていたり、画像のように何らかの方法でキャスターが付いてる場合が多いので、メンバーにもしっかり聞こえるように向きを調節すると良いと思います。
ギター
ギター アンプはどのアンプもベースアンプと比べると低い位置にスピーカーがあります。立って弾く場合、自分の耳よりかなり下で音が鳴ります。この場合も限りあるスペースだと距離が取れないので自分より遠くから聞いているメンバーとの聞こえ方は結構変わってきます。
こんな風にアンプスタンドに乗せて設置してるスタジオもあります。高さも稼げるし、ちょっと角度が付いていて聞きやすいです。
実はマーシャルのこのキャビも上段部のスピーカーは角度が付いていて耳に向けてくれてます。
フェンダー系のアンプはサイドのステーを使い角度をつける。なんて方法もあります。
このように動かす時は十分気をつけながら、自分自身とメンバーにしっかり聞こえるように向きや配置を工夫しながらセッテイングし、みんなで確認しながらバランスの良い音量を作ってみましょう。相手の音が聞こえ自分の音が相手に聞こえる事を意識してると自分自身の音も良い音になってきますよ。
良いバンド、良い演奏ってバランスが良いんですよね!何よりバランスが良いと楽しく演奏出来ます!